横井正一さん奇跡の生還
1972年2月20日号のサンデー毎日は、グアム島から奇跡の生還を果たした、元日本軍兵士横井正一さんの特集で埋まっている。
わたしが中学生の頃、このニュースが日本中を駆け巡っていた。
当時でも戦後30年弱経過していたのだから、まさか日本兵が終戦を知らずに「戦っていた」とは誰も思っていなかったのだ。
ところがこの後、小野田さんもルバング島から生還してしまった。
その後、横井さんも小野田さんも日本人女性と結婚され、テレビにも何度か出演されていた。
横井さんはテレビでは小野田さんをライバル視していたようにも見受けられた。
横井さんが生還し挨拶されたとき、発せられた言葉が、「恥ずかしながら・・・」という接頭語である。
これは当時の流行語にまでなった。
日本人は、戦前まで、恥の文化の中で生きていたと言うことを、この言葉は教えてくれた。
横井さんは、本当に浦島太郎の心境だったろう。
戦後の日本が高度成長期にあり、繁栄の東京のビル群を見るにつけ、
繁栄とは裏腹に軽薄でわけのわからない「恥を忘れた」格好・風俗をしていたわけだから。
特集記事の中で、横井さんは、とりわけ「天皇陛下」の扱いが、まるでオモチャを扱うように勝手気ままに記事にしたりすることにとまどいと怒りを覚えられていたらしい。
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