永久保存版食べられる野草、動物の見分け方
さらに特集記事は、
 即席調理法全ガイド(注:カップラーメンの作り方ではない)として
『決戦食生活工夫集』(昭和19年9月15日:神奈川県食料営団)
の非常時の野生植物の食べ方を抜粋して紹介している。
北朝鮮のテレビでは、人気番組として、「食べられる野草」という番組があるというが
まさしく1973年当時は日本でも「永久保存版」としてこういう記事が特集されていたということは
注目に値する。
もうひとつ紹介されているのが、当時、グアム島から奇跡の生還を果たした
横井庄一さんのサバイバルの知恵である。
横井庄一式調理法としてかたつむりやがまがえる、なめくじ、みみずなどの調理方法が紹介されている。
表にまとめられているのだが、
この出典を見てびっくりした。
厚生省援護局だというのだ。
「グアム島から復員した元陸軍軍曹横井庄一に関する記録」
というものを厚生省援護局が昭和47年5月30日にまとめている。
SST、ガンをばらまく
同じ号のサンデー毎日に、囲み記事でひっそり報道されている、ヘナチョコというか、スットンキョウな記事を見つけた。

SST(超音速旅客機)が飛び回ると皮膚がんが増える。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的な我田引水3段論法を展開している。
「SST(超音速旅客機)が飛び回ると皮膚がんが増える。」根拠として、
「もし400機のSSTが一日4便ずつ飛べば、延べ1600便のSSTは約15万トンの水蒸気を成層圏に注ぎ込む。
そうなれば雲の量が増える。そうなると大気の成分の循環に悪影響が出てしまう。」
これは、当時のアメリカ大統領ニクソンのSST特別調査委員会の報告書であるという。
さらに、
「成層圏に水蒸気が増えると、オゾン層が破壊され、太陽の紫外線をオゾンが吸収しなくなるので
このまま紫外線が増えれば皮膚がんが増える。」
これはマサチューセッツ工科大学の世界公害会議の報告であるという。
断っておくが、この2つはまったく別の報告書である。
SST調査委の方は、「水蒸気が増える」としか言っていない。
世界公害会議の方は、SSTの話ではなく世界中で問題になっていた公害の話からの一般論である。
この2つをサンデー毎日は強引にひとつにして、
SSTが飛ぶとガンになる
と言っているのだ。
結果として、最近になってコンコルドは運行中止された。
しかし、それは皮膚がんが増えたためではない。
事故も結構あった(恐らく、コンコルドの犠牲者は皮膚がんよりも事故のほうが多いはずだ)し、大量輸送時代にジャンボジェットなど大型旅客機が主流になり、音速を求めなくなっただけのことだ。
当時のアメリカはフランスのコンコルドを目の敵にしていたことを考えると、
この記事はアメリカに媚を売るものになってしまった。
ニクソンのブレーンの報告書とマサチューセッツ工科大学の世界公害会議をむりやりくっつけて
SSTが飛ぶとガンになる
なんて荒唐無稽なヘナチョコ記事を書くこともないのになあ・・・
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