北京からピョンヤンヘ
小田実が中国の旅の最後の旅程に選んだのは、北朝鮮だった。
憧れの国???
筑紫哲也か?あんたは?
大江健三郎か?
土井たか子か??
都立の日教組の先生?
それでも人はそこへ行こうとする。
私もそのひとりだ。 ぺつに気負いたって言っているわけではないが、こういうとき、「瑠魔瑠躍」の旅も、歴史を変えようとする人間の努カのひとつにはなる。
熱い想いは続く・・・。
中国と朝鮮を似たような国だと思わないでいただきたい。
二つの国は、中国と日本がちがっているぐらいにちがっている。
鴨緑江はさして大きな河ではない。列車で鉄橋を渡るのに十分とかからない。
それはそうだろう、泳いで脱北する人がいるくらいだから・・・。
この列車の旅で、小田実は、「貴重な」体験をする。
タンザニアから北朝鮮へ医学留学している女子大生と会話する小田実だ。
ジンパヴエ、マダガスカル、レソト、パングラデシュなど第3世界からも留学生が来ている
と小田実はさりげなく紹介している。
北朝鮮は、アフリカ諸国との交流がお盛んだ。
自分の国の始末もできないくせに、 日本から巻き上げた援助金で、アフリカ諸国に援助する図式は
その後も続く。
けれどここで思ったのは、北朝鮮の「下士官的海外援助」ではなく、
小田実の取材の小ささである。
この後のくだりもそうだが、取材は、北京からピョンヤンへ向かう列車の中の会話だけだ。
小田実の”何でも見てやろう”というのは所詮この程度か?
朝鮮語もわからず、英語で隣に座った海外の留学生と英語で話して終わりだ。
そこからすると、関川夏央さんの北朝鮮ものはすごい。
同じ北朝鮮を取材するのでも、事前に入念な下調べのもとに、2度も3度も北を訪問し、綿密な取材を繰り返している。
この記事の小田実は、上坂冬子並みである。
上坂冬子も北朝鮮レポートがあるが、北朝鮮監視下にあるホテルの自分の部屋の描写程度なのだから。
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