電話勧誘
電話勧誘は、日本経済のバロメータである。
不況になると増加し、好況になると減少する。
「○○さん、△△△という会社からですけど。」
と、取次ぎを受けたら、 聞いたことの無い会社からの電話はまず勧誘だ。大体横文字が多い。最近では横文字の会社が多くて区別が付かないことが多いので困るのだが。
一度、面白半分に
「お電話を借りて恐縮ですが、当社もこういう商品を販売しておりまして、
ぜひ、いかがでしょうか?」
とからかってみたことがある。
でも、最近は怖い人間が多くなった。
商材は、
先物取引、ワンルームマンション経営が多いのだが、半分ヤクザのような輩が多いので、応対には注意しなければいけない。 注意深く聞いていると、電話の後ろでは、同じように電話をかけている連中が数名いる。
「○○さん、本日は○○さんに重要なお知らせがあってお電話しております。」
そっちが重要でもこっちは関係ない・・・そう思って、
一度、時間がないので、ガチャンと切ったら、
再度電話がかかってきて、「何で切るんだ!それが社会人のすることか!場所も知ってるんだ、何だったら今からそっちに行こうか!」
と吼えられたことがある。
やはり、「興味がございませんので、失礼いたします。」を繰り返して丁重にお断りするしかない。
変わったところでは、出身高校や大学を調べて電話してくるものがあった。
「○○さん、○○さんは△△高校のご出身ですよね?」
「ええ、そうですが」
少なくとも、この時点で「興味ございません。」ということはできない。
「このたび、△△高校ご出身のOBの方で、共同でスポーツ紙への広告を出す案がございまして、
ご賛同いただけないかと・・・」
そんな中、一番笑ったのが、公的機関をかたった資格試験講座である。
電話を受け取ると、
「○○さんですね。」と抑揚を抑えた低い声でフルネームで確認。
「そうですが。」
「重要なお知らせです。お伝えしますが、反復しませんので、よくお聞きください。」
「・・・・」
「この度労働省は、生涯教育実現の政策として、国家資格に関する・・・・
したがって、認可されたこの教育制度の下で、選抜を行い、学業技能に優秀な者に対して・・・」
「あ、あの、すみません・・・」
相手は構わず「朗読」する。
だんだん腹が立ってきて、「興味ないんですけど」
とさえぎると、
「お聞きいただいた内容で審査が通りましたので、書類を発送します。」
と言って、こっちの都合も聞かず一方的に電話を切られた。
数日後、贈られてきた書類が笑わせてくれた。
いかにもお役所の封筒という感じの茶封筒の中に
稟議書みたいなものが入っていて、
「受領」とか「認可」とか赤いハンコがいたるところに押してある。
お役所仕事のパロディなのだろう。
そのこけおどしの仕掛けに思わず笑ってしまった。
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