うぐいす
「うぐいす」の語源は、その鳴き声から。
・・・といえば、本当かいな、と思ってしまう。
「ホーホケキョ」はどう聞いても、「うぐいす」とは聞こえないからだ。
その変遷を見ていこう。
うぐいすは、枕草紙の頃の表記では「うくひす」となっていた。
ここまではわかる。音韻学でたどっていくと、なるほどと思う。
「う」・・・「fu」に近いもの。
「ぐ」・・・この頃は濁音ではなかった。
「い」・・・「hi」に近い発音。さらにその前はハ行も現在とは違ってfiと発音されていた。
(ははとちちのなぞなぞ参照)
さらにひるがえると「fi」は「pi」に近いものだった。
以前、韓国語講座を見ていたら、コーヒーはコピと発音するらしい。
つまり、ハ行はH→F→Pと辿る事ができる。
「す」・・・発音は「tyu」に近いものだった。
この発音で、「うぐいす」を言い換えてみる。
ふ・く・ぴ・ちゅ
フークピッチュ
ホーホケキョと通じるものに聞こえるではないか!
あこぎ
寝たきりのお父っつあんのところに来た金貸しが、
「金を返せねえんなら、娘をもらっていくぜ。」
と村娘を香港へ売り飛ばす光景を最近、よく見る。
これを見て、
「あこぎな真似をするものだ。」
という印象をもたれる方も多いと思う。
この「あこぎ」の語源だが、わたしはてっきり「悪行」、「悪業」が変化したものだと思っていた。
これはまったく違う。
「あこぎ」は、三重県の阿漕ヶ浦から由来している。
(ちなみに茨城県にも同じ阿漕ヶ浦があるが、語源は三重県の方)
昔、阿漕ヶ浦は伊勢神宮へ魚を献上するための漁場として禁漁区だった。
ところが一人の漁師が再三この禁を犯して密漁を企てたことから、
欲張りで図々しくむさぼることを「あこぎ」と言うようになった。
これが、あこぎの語源である。
中国は故事成語の宝庫
・・・って、当たり前である。
だいたい故事成語自体が中国の言葉ではないか。
ただ、一見中国の故事成語に見えて違うものもある。
例えば、「横柄」という言葉だ。
横柄とは、態度が大きい人の様子をいうが、この言葉は、中国故事ではなく、日本製である。
奈良時代にあった役職、押領から来ている。
中世になって、押領は、力づくで領地を奪うことを言うようになり、
やがて無礼に奪い取るという意味の「押領平懐」という言葉が生まれた。
ここから、「押平」になり、字が入れ替わって「横柄」になった。
まあ、ここからは、少し中国の故事成語をご紹介する。
断っておくが、漢文の教科書に出てくる、「朝三暮四」、「矛盾」、「推敲」、「鶏口牛後」、「臥薪嘗胆」などは除いている。
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