言葉へのこだわりと語源B

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慶応大学の入試問題

わたしが大学受験した年に慶応大学(確か経済学部)の入試の現代国語の問題が新聞で物議を醸していた。

国語の問題なのに、アクセント問題が出たというのである。

詳細は忘れたが、

4文字の言葉のどこにアクセントがあるかを問う問題で、

「帝王」だと、テ・イ・・ウで 3番目のオの所にアクセントがあるというのが正解とされていた。

その新聞に、大阪から来た受験生の話が載っていて、

「一問もわからなかった。東京の発音を問題に出されても困る。」

という意味の談話が発表されていた。

わたしもこの受験生に同感で、地方出身者を馬鹿にした問題であると思った。

大学入試はアナウンサー試験ではないし、 「英語の問題をもじって問題創作する先生の自己満足表現の場」ではないのだ。

方言の尊重

わたしは方言というものを尊重したいと思っている。

逆に関西人の様に、東京に来てまで関西弁で話すというのもどうかと思う。 「郷に入っては郷に従え」というではないか。

ちなみにわたしは九州出身だが、東京ではいっさい方言を話さないが、 新幹線などで関門トンネルを渡ったとたんに意図的に九州の言葉でしゃべるようにしている。

「方言の尊重」というのは、ノスタルジーで言っているのではない。 語源を考える際に、非常に有益だし、元々の意味や文法についても、 標準語が置き忘れてきたものを垣間見ることができるのだ。

文法というのは、例えばこういうことである。

標準語で

「雨が降っている。」

という場合、

@既に雨が降ってしまって、今は晴れている

A今現在、雨が降り続けている。

という、現在完了形の完了と継続の意味がはっきりしない。

これが方言になるとどうか、関西以西では、

@は

「雨が降っとる。」

Aは

「雨が降りよる。」

と皆さん使い分けて表現している。

   
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