懐かしのステレオ
70年代当時、つまり、団塊の世代の方が、新入社員だった頃、爆発的に売れたのがステレオだった。
大企業の独身寮に住み、独身貴族だった、彼らは、狭い部屋ながら、ドーンと鎮座したステレオセットでクラシック音楽を楽しんだ。
この当時は、まだ一体型のステレオだったようである。
ネオおっさんの新入社員の頃(1980年代前半)は、チューナー、プレーヤー、アンプ、スピーカーと別々のメーカーのものを組み合わせて使う、コンポシステムが流行ったのだが。
それにしても、浅丘ルリ子さんが若い。まだ石坂浩二と結婚する前だと思う。
4チャンネルステレオが登場したのもこの頃だ。
写真はSONYの4チャンネルステレオの雑誌広告である。
だが、普及しなかった。
理由は、スピーカーの設置場所が部屋の4隅を占めてしまうこと。
また、配線が面倒だという、住宅事情から来るものもあったが、ソフト、つまり、4チャンネル対応のレコードが少なかったことが最大の要因だ。
広告には「アダプターの追加と針を変えるだけでCD-4方式のレコードも楽しめます」とある。
この頃確かに方式(VHSとかベータに似た類の)がいくつかあった、と思った。CD-4というのは、松下のテクニクスじゃなかったっけ?
CDプレーヤーが急速に普及した1980年代後半は、SONYなどは、CDデッキの価格を戦略的に安く提供して、普及を促したらしいが、この4チャンネルステレオは、価格57,800円。決して安くはない。
4チャンネルステレオは日の目を見なかった。
1970年代というのは、少し早すぎた登場だったのかも知れない。
その後、「サラウンド」という名前で90年代に再登場した後、ここ数年、5.1CHという重低音を装備した、DVD観賞用の音響システムに至る。
写真の広告のキャッチコピーは「いいじゃないですか、4CHで浪曲をきいたって、ねえ、課長」
だが、果たして何枚の浪曲のレコードが4CH対応していたかは不明だ。
でも、もし、浪曲が4CHだったら、どう聞こえるんでしょうねえ、課長?
1970年代にもビデオがあった
古い雑誌をめくっていて、びっくりしたのが、このビデオシステムだ。
アカイ電機というのは、オーディオメーカーと思っていた。
ビデオレコーダーVT-100
カメラ、レコーダー、モニターテレビのセットでわずか重量7.1kg。
従来の半分の4分の1インチのカセットではない巻き取り式のリールテープである。
定価は322,000円。
充電式で、カメラ部分だけ稼動できる(当たり前か)。
しかし、1970年代にこれだけの完成度で売られていたとは脅威だ。
何せVHSもベータもない頃なんだから。
|