消えていった追憶の車たちB

わたしの生活工房は、等身大の生活情報ポータルです

大衆車戦争

先にご紹介した、パブリカは800CCの小型大衆車だった。

 

当時のCMでは、俳優の大坂志郎(注:日本映画で初めてチューをした俳優さん)が、当時の典型的なサラリーマンで登場する。

朝早く平屋建ての一戸建てからゴルフ道具を抱えて、こっそり出てきた大坂志郎は、 家族に見つかってしまった。

観念した大坂志郎は、せっかくパブリカの後部トランクに詰めたゴルフバッグをおろして、家族のピクニック道具と入れ替えて、家庭サービスに出かけるという設定だ。

(1964年のCM)

下記はそのCMシリーズのものと思われます。


 

当時トヨタは、大衆車戦略をパブリカで、と考えていたが、消費者はさらに大きな車種を望んでいた。

そこで、トヨタは1500CCのコロナを高級車市場に投入した。

同じ頃、日産も大衆車市場への参入を虎視眈々と狙っていた。

トヨタのパブリカとコロナの間に大衆車市場の宝があった。

投入したのは、サニー1000CCである。

 

だが、その半年後、トヨタは、カローラを投入。

排気量は1100CCであった。

サニーよりも100CC大きいことを強調した。プラス100CCの余裕・・・。

価格は43万2千円だった。

 

 

CMに竜雷太を起用した。当時、竜雷太は、青春ドラマ「これが青春だ」の熱血先生でブレークしていた。

竜雷太が、カローラに乗って、高原に来ると、ウィリアムテルよろしく、 アーチェリーで、柿(リンゴでないところがダサイ)を狙っている男がいた。

竜雷太もこの柿が欲しいと思った。

男が柿を狙って、弓矢を引いた途端、竜雷太もカローラをダッシュさせる。 矢に追いつく加速・・・。

そんな馬鹿なと思うだろうが、矢よりも早く、柿の木に到達し、矢が柿を射抜く前に 頂いてしまう。

悔しがる男を尻目に颯爽と去ってゆくカローラ。

このCMが出たのは、1968年のこと。


 

日産は、トヨタにサニー1000CC上市をすっぱ抜かれ、このカローラ戦略に敗退したかに見えたが、 1970年、サニーは1000CCから1200CCへ大型化する。

そのときのCMは、カローラは白黒だったのにカラーCMにした。

 

「隣の車が小さく見えま〜す。」というキャッチコピーだ。

うちの家にも、サニー1000CCとサニー1200CCがあったので、なつかしく憶えている。

 
おすすめ


Copyright(C) 2004 - Akio Yutobi All rights reserved.