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おっさん力 影山貴彦

記念すべき書評第1号は、これだ。

 

「おっさん力」と書いて、著者は「おっさんぢから」と読ませたいという。

筆者は関西のテレビ局ディレクターとして活躍し、同志社女子大学の助教授に転じ、情報メディアの教鞭をとっている変わった経歴の持ち主である。 年代としては、新人類と呼ばれた年代である。バブル時代入社の新人類ももはや「おっさん世代」なのだ。

当サイトのコンセプトである、「ネオおっさん」のネーミングも実はこの本から頂いた。

「おっさん」というのはどうしてもネガティブな語感があるのだが、頭に「ネオ」を付けるだけで随分響きが違ってくる。

 

筆者はこの本の中で、「おっさん」である現実をまず、受け入れて、肩の力を抜くことをすすめている。

「団塊の世代」の行動パターンへの嫌味も大好きである。 団塊の世代=オヤジ。ネオおっさん≒オヤジという一線を引いている。

この本に描かれているネオおっさんの行動パターンは”素敵な等身大のおじさま”になるためのライフスタイルマニュアルとも言える。

ツチヤ学部長の弁明 土屋賢二

寝る前に寝床で読んではいけない。

連続するシニカルな笑い声で奥さんから怪訝な顔をされるからである。

著者の土屋先生は東大文科T類から官僚を目指し、途中不動産屋になろうと志して、結局哲学の先生になったという変わり者である。

 

よくもまあ、こんな文章の1文の中に笑いを濃縮できるものだ。これでお茶の水大学の哲学の先生というのだからあきれてしまう。

小説で言えば、筒井康隆の短編小説の文体に似ているし、漫画ではいしいひさいちに似ている。

現に、いしいひさいちがこの本の随所に漫画を挿入しているがそれがよくマッチしている。

内容は、著者がいろんなメディアで発表したエッセイを集めたもので、奥さんから虐げられているギャグや哲学をオチョクられていると言いつつ、自分でオチョくる自虐的な笑いがなんとも凄まじい。

奇しくも、先に紹介した「おっさん力」の影山先生も大学の先生で、両者とも岡山県の出身である。

2つの本に共通して、岡山の実家のことが出てくる。

岡山県の人っていうのは、どこか茫洋としていてすっとぼけた人が多いのだろうか。

豊かな県で、政治家を多く輩出している県でもある。(橋本龍太郎、管直人、・・・平沼さん、鳩山さんも元は岡山出身である)

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