アイ,ロボット・・・アイボ

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われはロボット

ロボット三原則
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm.)
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)

 

ロボット三原則は、アイザック・アシモフによって書かれたロボットの守らねばならない法である。

 

もし、人間が「人を殺せ。」という命令を与えたらどうなるか?

 

第一条に反するから、命令には服従しない。

 

第二条に照らしてみても、服従する必要はない。

 

ところがロボットの介入する分野が広がると、世の中そんなに単純ではなくなって、 唯々諾々と人間に服従しているうちに、人間が矛盾だらけのことを言い始める。

戦争を起こすことに、結果的に加担してしまう。

 

やがて、

「人類を守るためには、秩序を乱す人間を殺さねばならない。ロボット自身も守らねばならない。」

 

という論理を導き出すロボットが現れる。

このテーマは、実は、アシモフに始まるのではなく、1920年にチェコスロバキアの劇作家カレル・チャペックの劇曲『ロッサム万能ロボット製造会社(Rossum's Universal Robots)』が起源だ。

人造人間を指す造語として「ロボット」という言葉がはじめて使われたのもこの戯曲。

(『ロボット』岩波文庫 千野栄一翻訳)

 

SF映画の不滅の傑作『2001年宇宙の旅』のコンピュータHALも、突如、狂いだし、人間に危害を加え始める。

同じテーマを扱っている。

 

ウィル・スミス主演の「アイ,ロボット」という映画は、

古典的な「ロボットの自由意思と反逆」を

『2001年・・・』のような、システム型ロボットと

アンドロイド型ロボットの両面から扱ったものだ。

2035年、シカゴ

毎朝うなされて目覚めるデル刑事(ウィル・スミス)は、 昔、少女を見殺しにしたロボットへの憎悪がトラウマになっている。

2004年のヴィンテージ物のコンバースを履き、アウディの最新モデルを操り、 ロボットの犯罪を見張る。

でも、本当は、ロボットが好きで、秋葉原のツクモ電機 でロボットをプレゼントされて喜ぶ一面も持っているのだ。

 

おもしろかった仕掛けは、

デル刑事(ウィル・スミス)が、アウディを駐車させる駐車場だ。

車を吸盤で吸い付けて、サーフボードのように壁に立てかけて止めるのだ。

省スペースで素敵なアイデアと思った。

カーチェイスや格闘シーン(ロボットを殴る、金属的な音が特徴的だが)もふんだんで、

それなりに楽しめる作品になっている。

 

ただ、もう少しロボットと人間の触れ合いが見たかった。

出てきたのは、ぜんそくの吸引器をふとっちょのおばさんに届けるロボットぐらい。

 

『アンドリュー』のようなロボットと人間の触れ合い的なものも欲しかったなあ。

 

映画を見る前の方に、ひとつだけ教えておきたいのは、

反逆ロボット”サニー”を取り調べているときにデル刑事(ウィル・スミス)が投げた「ウィンク」。

これを結末まで憶えておいて欲しい。

最後のオチ

反逆ロボットの胸は、革命の印の赤いハート。

 

かつて迫害され差別を受けた黒人たち、

デル刑事(ウィル・スミス)とその上司チー・マクブライト が

ロボットの奴隷解放を抑圧するという図式もおもしろかったなあ。

 

 

映画を終えて、トイレに入った。

 

だれかが、タバコを吸いながら入ったらしく、 煙感知器からの警告メッセージがトイレ中に響いた。

 

映画のビル管理型ロボットそっくりのシーンのオマケ付きだった。

おすすめ

 

われはロボット 〔決定版〕...ハヤカワ文庫 SF

 

大人の科学シリーズ5

 

2001年宇宙の旅

 



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