わたしのエッセイ2

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2007年問題と団塊の世代

2007年問題というのをご存知でしょうか?

これは、銀行のシステムがCOBOLという言語で作成されていて 、その担い手であったいわゆる「団塊の世代」が2007年前後に 定年を迎えることで、システムの保守ができなくなる問題のこ とです。

(それはそれで中高年の雇用機会が増えることで結構なことで はあります。)

先日、この話をあるセミナーで聞いたのですが、わたしの好き な話題、「団塊の世代」を思い出してしまいました。

私事ですが、我々が生まれた昭和30年代前半は(丙午を除けば )もっとも数が少ない世代に当たります。

「団塊の世代」とは 堺屋太一の小説の造語ですが、我々の丁度10年上の世代で、現 在57〜55歳ぐらいまでの世代をいうのでしょうか。戦後のベビ ーブームに生まれた方々です。幼少の頃から常に我々の10年上 には「団塊の世代」がいたことを社会現象から読み取ることが できます。

小学校に入学すると、視聴覚教室だの理科準備室だのとやたら 普段使わない教室がいっぱいありました。聞けば、「団塊の世 代」の時期に教室を建て増しした名残だったようです。

それか らグループサウンズ。やたら数が多かったです。これも「団塊 の世代」。

集団就職、学生運動、ニューファミリー(数が多い ので同い年で結婚する)、結婚式場、子供が生まれたら幼稚園 抽選、コクヨロングランデスク、イトーヨーカドーのお受験ス ーツ・・・。

彼ら「団塊の世代」は、常に日本の社会風俗の大 部分を担ってきました。

我々、少数派世代はというと、彼らが拡大したマーケットをあ る時は余剰なものとして、ある時は恩恵に浴して来たのです。

日本の企業のマーケッティング戦略もこの「団塊の世代」また 「団塊ジュニア」を狙って立案されてきたのも事実です。

現在、日本は相変わらず不況にあえいでいますが、わたしはこの「 団塊の世代」の人口構成が、つまり太平洋戦争の爪あとが「Japan  as NO1」の成果を生み出し またバブルを生み出したのではないかと思っています。(そん なことをいう経済学者はいませんが・・・)

「団塊の世代」がバブルの張本人だと言っているのではありま せん。「団塊」の期間が短すぎるのが問題ではないかと最近思 うようになりました。

先進国の中で日本だけが突出してバブル が起こり反動で不況が長引いているのは、いびつな人口構成に も大きな原因があるのではないでしょうか?アメリカにも「ベ ビー・ブーマー」という言葉があるのですが、これは日本の「 団塊の世代」よりももっと長い幅の世代、我々ぐらいまでをい うのだそうです。

80年代我が世の春を謳歌した日本を支えていたのは、当時30代 だった働き盛りの「団塊の世代」です。

株やマイホームやゴルフ会員権を買ったのも「団塊の世代」。 彼らが40代になって 可処分所得が減少する90年代にバブルがはじけたのも当然のよ うな気がします。 その後に続く我々の世代には、これだけのマーケットは過剰なのです。

「団塊の世代」で急に市場が広がり、我々の世代で急に市場が しぼむ。アメリカの好景気はゆるやかに訪れ、長く続きました 。これは、ベビーブーマーの層の厚さがもたらしたものではな いでしょうか?

今、世間で墓地が売れています。ひとつブラックジョークです。

市場の再活性化ができるのはゴルフ場と結婚式場です。 だって、ゴルフ場は墓地になるし、結婚式場は葬祭場に転用できる じゃないですか。

(2004年1月執筆)

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